それから半月後、一時重体であったミシナも回復し 退院の日を向かえた。
ミシナ、そしてポチは一番に隊長と貴一さんの元へ来ていた。
亘理に変わって何度も二人に頭を下げる貴一さんを隊長が宥め、話し始める。
「お二人ともよく戻ってきて下さいました。
常に覚悟しているとはいえ、こうしてまたあなたたちの姿を見る事ができた事を心から嬉しく思います。」
「ありがとうございます
復帰できたのも氷室隊長…そして貴一さんのお蔭です。」
深く頭を下げたミシナに、貴一さんは戸惑った。
あの日から今日までずっと、貴一さんは自分の婚約者 亘理が犯した罪は
自分にも原因があるとして悔い続けてきたのだ。
それなのにミシナもポチも、貴一さんだけでなく 自分たちを襲った亘理の事すら責めようとしない。
「あの」
「?」
「亘理……亘理さんはどうなりましたか…?」
ミシナの問いに、隊長は微笑んだ。
「1年間の懲役の後、再教育センターへ送られる予定です。
本人もとても反省しており、十分に更生できると思われますので早ければ2年ほどで釈放という事になるでしょうね。」
「そうですか…よかった」
ミシナはほっと息を吐き、隣に座っているポチの顔を見上げた。
二人で確認するように微笑みあう。
「あの時は余裕が無くて分からなかったのですが
彼女…亘理さんが私の中にいた時、ずっと彼女の気持ちが伝わってきていました。
貴一さんへの強い想いも……貴一さん」
「ん?」
「亘理さんのこと、これからも大事にしてあげてください。」
「……おおきに」
貴一さんはこの時初めて、二人に笑顔を向けた。







「……再契約して前より鎖が伸びたのはいいけど………」
その頃俺、ルリスは訓練場での運動を終え、寮の自分の部屋に帰ろうとしたのだが…

「ここどこ……」






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